老女の末路、エリート家族だったのに
介護士さんが担当した、ある高齢女性の話です。
エリート家族で幸せだったのは昔のこと…
夫を亡くしてからは、かなりの失望感に襲われたようですね。
ご近所付き合いも蔑ろにしていたので、
老齢になってからも友達と呼べる人がいませんでした。
家が傷み家具を処分して、そして認知症状も酷くなり…


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「こんなはずじゃなかったんです。こんなはずじゃ……」

 細く痩せた両手で敷き布団のシーツをギュっと握り締めながらヨネ子さんは「わぁ~!!」と泣き崩れてしまいました。ヨネ子さんは、1日のほとんどをこの畳に敷いた布団で過ごしています。

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 窓の外はジリジリと太陽が照っていて蝉が勢いよく鳴いているのに、ヨネ子さんの部屋だけは季節を忘れたように薄暗く少し湿り気がありました。

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 筆者が訪問介護の仕事をしていた時代に担当していたのが、このヨネ子さん(仮名、当時76歳)で、暑くなる今頃の季節になると、必ずと言っていいほどヨネ子さんのことを思い出します。

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自慢の家族がいなくなり軽度のうつに

 ヨネ子さんは3年前にご主人を亡くし、都内の戸建てに1人暮らしをしていました。

 ご主人は生前、国内だけでなく海外でもとても有名な科学者でした。息子さんも2人いますが、2人ともエリート街道まっしぐら。大学はアメリカの名門校へ進み、卒業後も引き続きアメリカで多忙な生活を送っていましたので、ヨネ子さんにとって頼れる家族が近くにいない状態でした。

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 ご主人が他界してからというもの、軽度のうつ症状が続き、訪問担当することになったのです。

 戸建てのお家だと、町内会やご近所のお付き合いがありそうですが、“エリート一家”ということで、地域の中でも少し浮いた存在だったようです。

 ご主人が生きてた頃、ヨネ子さんはご近所に随分夫や息子のエリート自慢をしてたようで、すっかり嫌われてしまっていたのです。

 ヨネ子さんにとっては「家族のために尽くしてきた」ということでも、周りにとってそれはマウントでしかなく、近所の中でも孤立してしまったのです。

シロアリ駆除で家具の処分を決めたけれど…

 夏も終わりに差しかかったころ、ある事件が起きました。家具と壁の間から、シロアリが発生したのです。

 これは大変!と、すぐに状況をヨネ子さんにお話しし、木造のこの家が全部だめになる前に業者を呼んで家具も全部見てもらうように促しました。3日後、シロアリ駆除業者に見てもらうと、家具の大半が被害に遭っているそうで、すぐに家具を処理しないと家が危ないという危機的状況でした。

 家具を処分した日の翌朝の出来事でした。この日からヨネ子さんの徘徊が始まったのです。

 これまで、脳の状態もお身体の状態もなんら問題はありませんでした。今でいう“空の巣症候群”の軽度のうつという診断だけでしたが、なんと、検査をすると脳委縮が始まっていたのです。

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「生きている意味」を見出せず壊れた心と身体

 すぐに窓口になっているアメリカの息子さんに連絡を入れるも「忙しくて帰国できないので、介護認定などは近くにいる親戚に頼んでみます。母とは関係がよくないので、連絡はよほどのときだけで大丈夫です」と冷ややかなトーンでこれだけ告げられ、すぐに電話を切られてしまいました。

 ヨネ子さんは、自分の生きがいを「家族」に求めてきましたから、息子さんたちにとってはなんでも「家族のため」と言われ続けて窮屈だったのかもしれません。

 支えることを生きがいとし、自慢をすることで自分のポジションを守ってきた夫がいなくなり、子どもたちも自分の元を去り、何に自分の生きている意味を求めていいのかわからなくなってしまった中で、唯一の思い出だった家具までなくなってしまい、すっかり心と身体が壊れてしまったのです。

 ヨネ子さんは、会うたびに「生きていても感動がない。何のために生きてるんだか、何のために人と話してるんだろうって思う」と言っていました。

 この後、ヨネ子さんは施設へ入ることになり、筆者はそれ以来お会いできずに今に至ります。
https://bit.ly/3gBFxNV(情報源)

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