転落する・・・小金持ち老人
年金暮らしの夫婦2人が95歳まで生きるためには、
「約2000万円の資金が不足する」という衝撃的な発表がありましたが、
定年後に住宅ローンが払えなくなった場合がより深刻です。
差し押さえや不動産執行の現場では、
住んでいる資産を高齢者から取り上げていくという事例も少なくありません。
小金持ちと云われた人でさえ、破産するときは呆気ないものです。


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◆高齢者小金持ちの「差し押さえ」現場

 マンション管理費の長期滞納。この事例で駆り出されることも昨今増えつつある印象だ。

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 この一帯では珍しい高層マンション、建造当初のバブル期然とした高級さが打ち出されているのだが、そんなマンション内でも最高級の一室が今回の当該物件。



地方都市ながらも徒歩10分以内という駅チカ物件。立地が線路脇のため少々騒音も気になるほどだ。
債務者は70代の男性だった。

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「やっぱり買うなら良いものをと思って一番高いのを買ったんだけど、今売ったって3分の1くらいになっちゃうんでしょ?」

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 当時の収入からも少々背伸びをした“見栄”が購入動機となっているようだが、現状の見積もりも少々甘く、現実的には6分の1程度の価格で落ち着くことになる。

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 さらに今回は管理費滞納分も割引されての値付けとなるため、10分の1程度となる可能性すらある。

◆この期に及んで世間体を気にする債務者

 管理費滞納の理由として、以下のような言葉もあった。

「妻が身体を悪くしちゃってね……。それがなければ、こんなのすぐに払っちゃったんだけどさ。趣味の旅行にも連れてってやらなきゃいけないし。介護が無けりゃ支払いも忘れなかったんだけど」

 債務者の言葉を鵜呑みにするのは我々の仕事ではない。

「うっかり忘れていた」では済まされない期間の滞納金があるのは明白で、滞納金に課せられる罰則金利から膨れ上がった額だけで200万円ほどの債務を発生させていた。

「住宅ローンも残り数年だし、残額もちょっとなんだよ。すぐ払っちゃうから。どうしても競売だけは止めたいんだよね、世間体的にもアレでしょ?」

 言葉はよろしくないが、“この期に及んで”「世間体」を気にするものは少なくない。

 また、競売に対する自身への悪影響を気にするものも同様に少なくないのだが、せいぜい残る近隣住民に一定期間の影響を及ぼす程度、本人にはこれといった塁は及ぼないだろう。

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◆老後2000万円の資金どころか、借金まみれ

 そして何度となく現場で耳にしてきた「すぐ払っちゃうから」との言葉。

 これらが履行されたケースは100例に1件ほど。そしてこのように土壇場で難を逃れたかに見える債務者とは再び顔を合わせることになるケースが大半だ。

 要は無理をしてカネを工面したが、抜本的な収支バランスを見直すことは出来ず、再び不動産執行にかけられてしまったということ――。

「老後資金」

 あるところには多くあるのだろうが、無いところには全く無い。

 差し押さえ・不動産執行の現場で出会う高齢者たちの大半は2000万円を持っていない。

 持っていないどころか、借金を抱えている。

 この点だけを切り取れば、あっという間に“かわいそうな老人たち”という構図が出来上がってしまうわけだが、果たしてそれだけで良いのだろうか。

◆「この年になってまずいもんは食べたくない」

「安物を買うのは恥ずかしい」

「この年になって美味しくないものは食べたくない」

「中古品は不安でしょ?」

「旅行は唯一の趣味だしね。削るわけにはいかない」

 彼ら彼女らから出てくる「見栄」や「世間体」を気にした言葉、自分本位な理屈には何を思えば良いだろう。

 生活水準を収入の水準に合わせるということは、「恥ずべきこと」ではなく「賢い選択と行動」であること、そして収入が10万円に減ってしまうのであれば10万円で可能な生活、4万5千円となってしまうのであれば4万5千円でのやりくりが可能なライフスタイル。

 このような回答例を彼らに提示してあげるということが今後必要となってくるのではないだろうか。

「生活水準を下げたくない」

 気持ちもわからないではないが、この言葉を破綻者たちからどれだけ多く聞いてきたかという点も脳裏の片隅において欲しい。
(情報源)https://bit.ly/3356dAl

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