「ミレニアル世代のお金のリアル」の著者が、若者について解説しています。
給与が少ないうえに社会保険料などが引かれ、奨学金の返済を抱える人も。
最近の若者の間では、もはや「ユニクロですら高い」という声もあるとか。
貧乏すぎる若者のお金のリアルがあるようですが、
コスパを考えれば、無名の激安品を買うよりも、
生地や縫製がしっかりしているユニクロのような気がするのですが。
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若者の間でよく聞く「コスパ」という言葉。洋服を買うにも外食をするにも、常にコストパフォーマンスを気にする彼らには、一体どのような事情があるのでしょうか?
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「ミレニアル世代のお金の専門家」で、『ミレニアル世代のお金のリアル』を出版したばかりの横川楓さんが、若者がコスパ重視せざるを得ないワケを解説。同時に、その風潮に警鐘を鳴らします。
◆買い物は「コスパ」の良し悪しで
「ニベアってあの超高級クリームと同じ成分であの値段、コスパ良すぎない?!」
「トリキ(鳥貴族)飲みって、やっぱりコスパ良いわ~」
「某ハイブランドの数万円のセーターと、ユニクロの5000円のセーター、着心地ほぼ一緒なんだよね。コスパ的にそっちかな」
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こんなふうに、友達と買い物をしたり、食事をしたりするときに、「コスパ」という言葉が飛び交うのが、私たちミレニアル世代の特徴です。
*ミレニアル世代の定義は「米国で2000年代に成人あるいは社会人になる世代」
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ご存じない方のために説明すると、コスパは「コストパフォーマンス」の略。払った金額が安く感じるくらいそのものの性能や質が良ければ「コスパが良い」、逆に割高だと感じたら「コスパが悪い」。
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私たちは、無意識に、そしてとても頻繁に「コスパの良し悪し」の情報を常にシェアし合って生活しているんです。
◆「コスパ重視」の背景は「おカネ」?
その背景にあるのは「おカネ」の問題。
ミレニアル世代は、いわゆる「失われた30年」を生きてきた世代です。日本経済の縮小は、私たちミレニアル世代の所得事情にも大きく影響しています。
一例ですが、国税庁の年齢階級別の平均給与を見てみると、20歳から24歳の平均が258万円、25歳から29歳の平均が351万円、30歳から34歳の平均が403万円。
特に、働き盛りの20~34歳の平均が約337万円。単純に12か月で割れば28万円の給与となりますが、ボーナスがあってこの金額だとしたら月々の手取りはもっと少ないでしょうし、ここから社会保険料や所得税などが引かれれば、手元に残るお金はますます減ります。
働き盛りの年齢にもかかわらず、今私たちミレニアル世代がもらっているお給料が少ないというのは、表にはでないですが大きな問題です。
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また、正社員という雇用形態のほか、非正規社員という雇用形態が増加しているということも、ミレニアル世代のお金がないということに繋がっているのは間違いありません。
結婚・出産・育児などでどうしても仕事のブランクができてしまう女性と同様に、男性でも非正規社員の収入のボリュームゾーンは100万円~199万円台と低い数字になっています。ですから、手取り15万円で生活するなんていうのは極端でもなくて本当によくある話。
この金額だと、都内など繁華街であれば家賃を支払うだけで普通に生活が苦しいです(家賃補助などがある企業ならまだいいのですが)。また、地方であっても、車社会ですから、車自体のお金はもちろん、ガソリン代、駐車場代等の維持費もある。地方だからといって、同じ手取りでも裕福に暮らせるというわけではないのです。
このような経済状況の中で、収入的にもローンを組んでまで家を購入したり、一人暮らしという選択肢をそもそも取ることもできず、実家暮らしのまま生活している人というのも少なくはありません。
これはミレニアル世代より少し上の世代(アラフォー世代)のお話になりますが、総務省のデータを見てみると、未婚で、収入が低く、職自体が不安定で、親に生活自体を頼っているいわゆる「パラサイト・シングル」と呼ばれる人たちの数も、バブル期と呼ばれる1980年代後半から、最近に至るまで約4倍も増加しているのです。
ミレニアル世代もこのまま年を重ねてどうなっていくのか……、少し怖い気持ちになってしまいますよね。
また、私たちミレニアル世代は奨学金を多く抱える世代でもあります。所得が低く、手元に残るお金が少ない中で、家賃、光熱費、食費を支払い、奨学金の返済まで毎月数万円抱えている……。
これでは、何万円もする洋服や、高い食事に手を出せない。でも、ある程度は良いものは欲しいと考えた結果、「コスパ」を重視せざるを得ないというのが現状というわけです。
ただし、コスパを追求すると、失敗をすることもあります。私自身も経験がありますが、安いと思ってネットショップで買った服が着た瞬間壊れるといったような、「安かろう悪かろう」という言葉のとおり、品質の低いものもたくさんあります。
高くて良いものを買えるに越したことはないのです。それができないから、ミレニアル世代はコスパを念頭にお金を使おうとする。決してコスパがいいものが心から欲しいというわけではないのが、多くのミレニアル世代の発想でしょう。
https://bit.ly/2Sy9mGC
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◆買い物は「コスパ」の良し悪しで
「ニベアってあの超高級クリームと同じ成分であの値段、コスパ良すぎない?!」
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ミレニアル世代は、いわゆる「失われた30年」を生きてきた世代です。日本経済の縮小は、私たちミレニアル世代の所得事情にも大きく影響しています。
一例ですが、国税庁の年齢階級別の平均給与を見てみると、20歳から24歳の平均が258万円、25歳から29歳の平均が351万円、30歳から34歳の平均が403万円。
特に、働き盛りの20~34歳の平均が約337万円。単純に12か月で割れば28万円の給与となりますが、ボーナスがあってこの金額だとしたら月々の手取りはもっと少ないでしょうし、ここから社会保険料や所得税などが引かれれば、手元に残るお金はますます減ります。
働き盛りの年齢にもかかわらず、今私たちミレニアル世代がもらっているお給料が少ないというのは、表にはでないですが大きな問題です。
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また、正社員という雇用形態のほか、非正規社員という雇用形態が増加しているということも、ミレニアル世代のお金がないということに繋がっているのは間違いありません。
結婚・出産・育児などでどうしても仕事のブランクができてしまう女性と同様に、男性でも非正規社員の収入のボリュームゾーンは100万円~199万円台と低い数字になっています。ですから、手取り15万円で生活するなんていうのは極端でもなくて本当によくある話。
この金額だと、都内など繁華街であれば家賃を支払うだけで普通に生活が苦しいです(家賃補助などがある企業ならまだいいのですが)。また、地方であっても、車社会ですから、車自体のお金はもちろん、ガソリン代、駐車場代等の維持費もある。地方だからといって、同じ手取りでも裕福に暮らせるというわけではないのです。
このような経済状況の中で、収入的にもローンを組んでまで家を購入したり、一人暮らしという選択肢をそもそも取ることもできず、実家暮らしのまま生活している人というのも少なくはありません。
これはミレニアル世代より少し上の世代(アラフォー世代)のお話になりますが、総務省のデータを見てみると、未婚で、収入が低く、職自体が不安定で、親に生活自体を頼っているいわゆる「パラサイト・シングル」と呼ばれる人たちの数も、バブル期と呼ばれる1980年代後半から、最近に至るまで約4倍も増加しているのです。
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ただし、コスパを追求すると、失敗をすることもあります。私自身も経験がありますが、安いと思ってネットショップで買った服が着た瞬間壊れるといったような、「安かろう悪かろう」という言葉のとおり、品質の低いものもたくさんあります。
高くて良いものを買えるに越したことはないのです。それができないから、ミレニアル世代はコスパを念頭にお金を使おうとする。決してコスパがいいものが心から欲しいというわけではないのが、多くのミレニアル世代の発想でしょう。
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