転落・・・バブル期入社
バブル期入社の50代は、浮き沈みの激しい時代を生きてきました。
価値観が根底から変わる世相でしたから、
一歩踏み間違えて奈落の底に堕ちた人も多そうですね。
人の人生は、なかなか思うようにはならないものです。
我が身が貧乏に沈むと、憂うことばかりで嫌になります。
沈んだら最後、浮かび上がれません。


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 年功序列が崩壊したといわれるが、いまだに年齢階層別平均賃金では50代がピーク。しかし、リストラ、転職失敗、介護など、一度道を踏み外せば、いとも簡単に年収300万円以下へと転落する。

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バブル期に入社し、「恵まれていたクセに」と同情もされない悲しい世代の横顔は、明日の我が身だ。今まで語られることのなかったそんな転落50代のリアルから、社会人後半戦の教訓を学び取る。



◆終身雇用・年功序列を夢見ながら50代はどこで転落したのか?

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 ’80年代に新卒入社した50代中年サラリーマン。「人生100年時代」においては折り返し地点にすぎないが、なかにはすでに人生のレールから転落してしまった人もいる。

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そんな彼らの社会人半生は、「激動の平成史」を映す鏡とも言える。彼らの人生のどこに落とし穴があったのか? 去りゆく平成を振り返りながら検証する。

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 まず、転落の引き金として思い浮かぶのは、’91年のバブル崩壊。だが、「そこまでダメージは大きくなかった」と語るのは、経済ジャーナリストの須田慎一郎氏だ。

「確かに株価や地価は下落したものの、物価は変わらず給料も微増。実質的な生活レベルはさほど変わりませんでした。むしろ、国の公共事業投資が限界を迎えたことで’98年に引き起こされた『戦後初の賃金下落』、ここが地獄の始まりでしょう」

 企業の現場からも同様のことが指摘できると、人材育成コンサルティング企業を営む前川孝雄氏。

「景気の余波が企業内人事に及ぶまでにはタイムラグがあります。その転換点を知るのに有効な指標の一つである『大卒求人倍率調査』(リクルートワークス研究所発表)を見ても、バブル崩壊の影響が色濃く出るのは4年後の’95年の1.20倍あたりから。そして、’98年の賃金カットが、’00年の0.99倍、’01年の1.09倍という超就職氷河期に繋がっていきます」

 ’00年代に入り、徐々に陰りを見せ始める日本経済。それでも“将来は安泰”という期待を捨て切れない人が大半だったという。

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「『忠誠を誓っていれば会社が守ってくれる』と上司に洗脳され、いずれ景気が回復したらポストにつけると信じていた。それゆえ、自立心はなく、スキルアップしようという考えにすら至りませんでした」(須田氏)

 こうした思考停止状態が、彼らの心身を蝕んでいった。

「昇進が断たれただけならまだしも、就職氷河期の影響で後輩や部下も入ってこない。そこで、上司から大量の業務を押しつけられ、断り切れずに過重労働。バーンアウトする人が続出したのです」(前川氏)

◆リーマンショックで正社員から転がり落ちる

「それでも」と耐え忍んだが、トドメの死刑宣告となったのが’08年のリーマンショックだ。

「外需を失い、日本経済の底が抜けて完全に息の根が止まりました。立ち直りつつあった日本企業の心は折れ、リストラが加速。折しもIT化の波もあり、スキルのない中年社員は格好の餌食となりました。あぶれた人々の行き着く先は“雇用の調整弁”という名目で拡大し続ける非正規雇用。そこでは下請け、孫請けという形で限りなくグレーに近い搾取が行われており、低年収に甘んじるほかありません」(須田氏)

「社員は家族」という日本型雇用モデルは完全に崩壊。当時40代の彼らは精神的支柱を失うことに。

「しかも、就職氷河期を勝ち抜いた少数精鋭の後輩に追い抜かれ、プライドは引き裂かれる。畳みかけるように会社からは減給・降格を迫られ、繰り返される退職勧奨。住民税や社会保険料負担も激増し、逃れるすべはありません」(前川氏)

 その後、アベノミクスで景気回復と思いきや……。

「アベノミクスの実態は、中小企業の痛みの上に成り立つ大企業優遇政策。手柄とする失業率の低下も、非正規・低所得者が増えているだけのまやかしにすぎません。そして一度でも非正規に転落すれば正社員に復帰するのは不可能に近く、薄給・過労死のリスクが高まるだけです」(須田氏)

 なんとか逃げ切りたい。そんな叶わぬ願いを抱きつつ、厳しい現実と向き合う日々だ。
https://bit.ly/2P9KkwH

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