貧困村
千葉県の某所に「貧困村」とも呼べるエリアがあるそうです。
建設会社が、空き家を社員寮として転用していて、
経済的に困窮した若者が多く住んでいるんだとか。
非正規雇用者が多く、遊べるほどのお金はないそうですが、
それでも僅かに貯金をしているとか・・・
現代ニッポンの縮図かもしれませんね。


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◆家も仕事もない若者たちが流れ着く「貧困村」の実態

 夏のある夜、記者は千葉県某所で非正規社員の20代男性を取材することになっていた。指定された場所はターミナル駅から車で約40分の社員寮。彼は国道沿いにある建物に住んでいるという。

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 車を走らすと次第に駅周辺のにぎやかな風景は消え、いつしか山林と点在する民家だけが続く殺風景な場所になってきた。ナビを頼りに指定された場所に到着。



するとそこにはあったのは、おおよそ社員寮とは思えない、相当な築年数であろう平屋建ての民家だった。

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「足元が暗いので気をつけてください」と、記者を出迎えたのは建設会社で働く大野守さん(仮名・28歳)。周囲には街灯もほとんどなく、民家の玄関から漏れる光がやけに眩しく感じられる。

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中に入ると、そこはなんと土間。さらに奥には畳の居間が広がり、存在感のある仏壇や神棚、壁には先祖代々の遺影まで掛かっていた。

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 思わず「本当は実家じゃないんですか?」と聞けば、「いえ、社員寮ですよ。といっても僕しか住んでいませんけど。移ってきて半年になります」と続ける。疑問は膨らむが、まずは彼がここに住むようになるまでの話を聞いた。

 北海道出身の大野さんは有名私大への進学を機に上京し、2年前までは都内でアパート暮らしだった。卒業後は法科大学院に入学。弁護士を目指したが、受験制限の3回目の試験も不合格になり、法曹界を諦めることになったという。

「一番ネックだったのは、アルバイトで十分な勉強時間が取れないこと。僕は800万円もの奨学金を借りていたので、生活費はすべて自分で稼がないといけなかった。周りの合格者にはそんな人いませんよ。今となっては経済力に足を引っ張られたんだと思います」

 その後、一般企業への就職活動をするも十数社を受けて全滅。悩んだ末に警察官を志し、試験合格を経て警察学校に入ったという。

「けど、体育会系気質に全然馴染めなかった。特に寮生活は地獄で、2か月でやめてしまいました」

 退寮期限が間近に迫った当時、ネット求人で見つけたのが現在勤める建設会社だった。非正規雇用ではあるものの、それを差し引いても魅力だったのが「寮完備・住居費ゼロ」という点。「引っ越し代どころか貯金もまるでなかったので、すぐに飛びついた」と話す。

 しかし、入社初日に寮へ案内された彼は、絶句することになる。

「なんだここは……と。僕も最初はアパートだと思っていたんですよ。聞けばここは長年放置されていた空き家で、今も登記上は元の家主の持ち物だそうです。相続でモメて放置されていたのを、ウチの会社が固定資産税を肩代わりすることを条件に、行政から寮にするのを許可されているんだって」

◆空き家密集エリアが新たな“ドヤ街”になる

 大野さんによれば、この地区はもともと空き家密集エリアで、それに目をつけた地場の建設会社が社員寮として転用を進めているという。そういった会社は複数存在し、彼の同僚だけで30人以上が周辺の空き家に住んでいるそうだ。

「僕らは毎朝5時に近所の神社に集まり、そこでバスに乗り込んで解体現場に向かいます。寮に住んでいるのは20~30代の男ばかりですね。高校中退者や借金がある人、無職で家を追い出された人とか、なにかしらの問題を抱えて流れてきている。普通の住民もいますけど、この界隈は僕らみたいな人のほうが多いくらいなので、まるで“ドヤ街”です。最近は若い女性を見た記憶すらないけど、遅くまで続く現場仕事で疲れ果てていて、それすらどうでもよくなってます」

 若者の大半は関東近県出身で、みんな一様に経済的に困窮し、住居費ゼロに惹かれて応募してくる。よく見れば軒先で作業着などを干している家も多く、こうなるともはや「貧困村」とも呼べる状態だ。そして大野さんの会社では管理職以外、ほぼ非正規雇用だという。

「昇給もなく、みんなだいたい手取り20万円ほど。そこから年金や保険料、携帯代、さらに奨学金の返済月5万円を引くと遊べるお金はほぼ残りません。といってもここではお金を使う手段がないので、それでも貯金できますけど」

 周囲にはコンビニも飲み屋もない。最寄り駅までは徒歩で2時間近くかかり、1時間に数本のバスが唯一の公共交通機関だ。車を所持している同僚も少数だという。

「朝食はバスが寄るコンビニで買い、昼飯は支給されるほか弁。夕食は台所の床が腐っていて調理できないのでカップ麺ばかりです。夜中もハクビシンが屋根裏を走り回ってて寝られないんですよ……。こんな場所に住んでいると知られたくないし、友人や家族ともまったく連絡を取らなくなりましたね」

 空き家対策とはいえ、人里離れたへき地に隔離された若者を生んでいるという側面があるのも事実。彼らが抜け出す日は来るのか。
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