無間地獄
生活保護を脱する目的の就労支援。
就業が決まり、生活保護から抜け出たとしても、
十分な収入を得られる人は、ほんの一握りのようです。
生活保護を抜け出たのに、その先にあったのは働く貧困層。
ワーキングプアに陥り、結果として生活保護以下の暮らしに喘ぐ。
これはもう、無間地獄かもしれませんね。


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● 働きたい人がいて、働いてほしい人がいる 何が「就労自立」を阻んでいるのか

 働くこと自体の多様な価値は、現在の日本では、ほとんど疑われていないだろう。まず、労働の対価として収入が得られる。その収入によって、自分と家族の生活を支えることができる。収入は、自分の労働が生み出した価値に対する評価でもある。

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 労働は、人間が社会とつながり、関わる方法の一つだ。ちなみに日本国憲法において、労働はまず基本的人権の一つである。労働の義務は「権利および義務」。労働する権利を行使できなければ、労働の義務は果たしようがないからだ。



 生活保護で暮らしており、就労していない人々からは、「働かずに済んでラッキー」という言葉も稀に聞かれるが、むしろその数百倍、「働きたい」という言葉が語られる。しかし、働こうとしても、働き続けることを妨げる数多くの障壁がある。

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 Aさんにとっては、生活保護費と就労収入の関係を理解できないことかもしれない。Bさんにとっては、障害者手帳の対象にはならない程度の軽度障害の数々かもしれない。軽度の身体障害・知的障害・精神障害が重複しているものの、いずれも障害者手帳の対象にならない場合、一人の人間としてのBさんの「障害」は公的に認知されず、もちろん、どのような障害者福祉の対象にもならない。地方に住むCさんは、生活保護開始とともに手放した自動車が障壁となって、就労活動がままならないのかもしれない。

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 いずれにしても、彼ら彼女らの「働きたい」は、「働けるのなら……」という嘆きとセットになってしまう。なぜ働きたいのか? 「自分は社会にとって必要な存在である」ということを確信するために、最も容易な方法は、就労して収入を得ることだからではないだろうか?

 とにもかくにも、近年の日本政府は、公的扶助や公的福祉を「なるべく使わせない」という方針で動きつづけている。しかし生活保護で暮らす人々も、可能なら就労して生活保護を脱却したいと考えていることが多い。需要と供給のマッチングには、大きな問題はなさそうだ。

 実のところ、生活保護と就労支援の「いま」は、どうなのだろうか?

● 「無間地獄」化する 日本のワーキングプア

 生活保護で暮らす人々が、就労のために努力しても、「充分な収入が得られるようになったので生活保護を脱却した」という結果を手にすることは難しい。このことには、数多くの背景があるだろう。しかし、ここではっきりしていることは、就労はしたけれども「生活保護以下の暮らしにしかなれない」という状況で、生活保護から脱却したことにされている人々が少なからずいることだ。

 「生活保護スレスレ」「生活保護が羨ましい」というワーキングプア状態には、多くの人々が陥りうる。そこに負傷や病気などのトラブルが重なれば、「生活保護しかない」ということになる。しかし、生活保護によって落ち着いた生活を取り戻し、就労によって生活保護から脱却しようとしても、戻っていく先はワーキングプア状態だ。何らかのトラブルが発生すれば、また「生活保護しかない」ということになるのは必然だろう。

 私は「ワーキングプア無間地獄」という言葉を使いたくなる。いったんワーキングプアになったら、その後は、生活保護またはワーキングプアの世界に閉じ込められてしまうしかない。抜け出せる可能性はあるのかもしれないが、確率は低い。

さらに2018年現在、状況はさらに悪化している。2013年以後、生活保護基準が引き下げられているからだ。引き下げられた生活保護基準に連動する形で、ワーキングプア状態の困難は大きくなった。このことが意味するのは、生活保護からの脱却も、ワーキングプア状態からの脱却も、共に困難になったということではないだろうか。

 それでも、アウシュビッツ収容所の「労働は自由への道」よりは救いのある状況なのかもしれない。「就労が困難になったらガス室で殺される」というわけではないからだ。しかし、就労や就労維持のために努力を重ねたからといって幸せになれるわけではなく、ただ「生活保護じゃないけど、生きている」という状態が続くだけだ。もしも生活保護を利用しはじめたら、針のむしろのように「就労! 収入増加!」というプレッシャーが加えられる。

 さらに2013年以後、生活保護の廃止(打ち切り)は、福祉事務所にとって、より容易になった。取り扱い原則が変更され、慎重に「生活保護がなくなっても大丈夫」と見極める必要がなくなったのだ。

 今、生活保護基準の引き下げと生活保護法改正が進められようとしている。私はこの状況に対して、語るべき言葉が思い浮かばない。誰が何を起こそうとしているのか。結果が誰の何に結びつくのか。政治スキャンダルに関心を奪われず、ただ見つめ、伝え続けることしかできそうにない。
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