貧乏かわせみ

辛く悲しい本当の貧乏です。笑う余裕はなく泣く暇もなく、それでも精一杯、今日を生きたい。

2016年09月

ゴルフ女子
貧しくとも若い女性なら、したたかに生きる方法はありますね。
ゴルフを通じてパパ活・・・
是非はともかく、みんな必死に今日という日を生きています。

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女性誌『Suits WOMAN』で注目を集めた「貧困女子」。これは普通の毎日を送っていたのに、気がつけば“貧困”と言われる状態になってしまった女性たちのエピソードです。

今回お話を伺ったのは、会社受付の天沼希恵さん(仮名・40歳)。すらりとした脚ときりっとした容姿で、宝塚歌劇団の男役のような雰囲気の女性です。しかし肌が吹き出物だらけでボロボロ。それを塗り潰すようにファンデーションを塗っており、赤紫色のブツブツが浮き上がっているように見え、かえって目立つように感じました。

ヘアスタイルは、女性の政治家を思わせるふんわりしたショートヘア。着ているデニム素材のミニワンピースは、イタリアブランドのもので、スカル、花、ハートなどの刺繍がされてある懐かしいデザインです。パイソン素材の緑色のミニボストンからは黄金色の長財布がのぞいています。“金運アップ系のデザインですね”と会話を切り出すと、「そうなんです。彼がプレゼントしてくれたんです」と語ります。

「金のお財布を持っても、有名な神社のお札を持っても、全然効果ないんですよね。生まれながらの不幸体質だと効果ないのかも。私、今までの40年間の人生で、幸せだった時代の記憶がほとんどないんですよ。母は通訳で、父は外国船の船長で、両親ともに仕事で忙しかったし、大きな家にお手伝いさんと残されて。母とは月に1回、父とは年に数回会うだけでした。でも両親は帰って来るたびに、ニューヨーク土産の高級宝石店の食器とか、フランスの有名馬具ブランドの鞍とかを買ってきましたね。私は子供のころから乗馬とバレエをやっていたんですけど、そういういいものを持っていると、やっぱりいじめられちゃうんですよね。年に1回クリスマスに団らんする以外は、ずっと孤独に1人で生きてきました」続きを読む

非正規
非正規雇用が労働人口の半数近くを占めるようになりました。
この国で起こっている経済格差を、
知能の格差による「見えない内戦」だと言っている人がいます。

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 今、日本では多くの場面で「対立」の構造が顕在化している。世代間対立、正規・非正規の対立、経済的な格差……。『言ってはいけない [ 橘玲 ]』(新潮新書)が大ヒット中の作家・橘玲氏が、そうした「内戦」の背景にあるものをあぶり出す。

 * * *
 世界じゅうで経済格差が大きな社会問題になっている。日本も例外ではなく、かつては一億総中流だったのが、いまでは若者や子どもの貧困、老後破産の記事を見ない日はないほどだ。

 なぜ日本の中流社会は崩壊してしまったのだろうか。

 あまり指摘されないが、もっとも大きいのは高齢化の進展だ。若いときはみんな同じように貧しいが、年をとるにつれて人生の浮き沈みがあり、定年を迎える頃には資産に大きな「格差」が生じているだろう。これは一種の自然現象で、社会全体が高齢化するほど中流は少なくなっていく。

 もうひとつの大きな理由は、欧米や日本のような先進国の経済が製造業から知識産業へと移行したことだ。

 戦後の高度成長期は、工場で真面目に働けば、住宅ローンでマイホームを買い、家族を養うことができた。だがグローバル経済では、そうした産業は人件費の安い中国などの新興国に移ってしまい、先進国の労働者は新しい仕事を探さなくてはならない。

 このことに最初に気づいたのはアメリカのクリントン政権で労働長官を務めたロバート・ライシュで、いまから20年以上前に、21世紀のアメリカ人はスペシャリスト(知識労働)とマックジョブ(単純労働)に二極化すると予言した。

 ライシュはアメリカの中流層がマックジョブへと転落していく未来を危惧したが、リベラリストとして移民排斥や自由貿易批判をとなえることはなかった。その代わり、中流層が知識社会に適応できるよう、教育にちからを入れなければならないと力説した。

 だがトランプ現象で白人中流層の崩壊が明らかになったように、ライシュの理想が実現することはなかった。その理由はアメリカ政府の教育政策が失敗したというよりも、知識社会で成功できるのが限られたひとだけだからだ。

 この不都合な事実は、「教育、教育、教育」を政策目標に掲げて颯爽と登場したイギリスのブレア政権でも証明された。どれほど教育に予算を注ぎ込んでも、若者の失業率はまったく改善しなかったのだ。続きを読む

高次脳機能障害
人生は「まさか!」と思うことの繰り返しですね。
もし自分が急に障害者になったら・・・
今日は、そんな人のお話です。

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 本サイトではこれまで貧困と格差というテーマに取り組んできたが、特にルポライター鈴木大介氏による『最貧困女子 [ 鈴木大介 ]』(幻冬舎新書)や『最貧困シングルマザー [ 鈴木大介 ]』(朝日文庫)は大きな反響を呼んだ。それは、こうした作品が従来の風俗ルポや貧困本にない視点をもっていたからだろう。

 これまでタブーとされてきた貧困女性とセックスワークの関係、その背後にある搾取、さらに貧困の陰にうつや統合失調症などの精神疾患や発達障害、知的障害があることを明らかにしたのだ。しかも、単に興味本位で取材をするのでなく、彼女たちと同じ目線に立って、時には取材対象である女性たちに生活保護を受給できるよう説得し、動く。決して上から目線の"取材者"ではなく、時に絶望的な状況や、誰ひとり救えない自分の非力を嘆く鈴木氏の筆致には貧困への憎しみ、絶望感があり、そのルポは政府や行政への静かな反乱ともいえるものだった。

 そんな貧困の深層に切り込み続ける鈴木氏だが、2015年初夏に突然、脳梗塞を患い、緊急入院してしまったのだという。幸い脳梗塞は軽度だったが、残ったのが高次脳機能障害(高次脳)だった。しかし、そこで鈴木氏は"意外な気づき"を発見する。それが自分の高次脳の症状とこれまで出会った数々の最貧困者たちとの"共通点"だ。

 鈴木氏が発病後上梓した『脳が壊れた [ 鈴木大介 ]』(新潮社新書)は、発病から後遺症に苦しみ、家族や友人たちの助けで自分を"再発見"していくルポだが、その中で鈴木氏は自分を襲った"怪現象"(高次脳)の数々を記している。その最初の体験が「半側空間無視」だった。続きを読む

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