貧乏かわせみ

辛く悲しい本当の貧乏です。笑う余裕はなく泣く暇もなく、それでも精一杯、今日を生きたい。

2016年08月

万引き老人がパトカーに乗せられていくのを、何度か見たことがあります。
あまり悪びれた様子はなく、むしろ堂々としていました。
どんな理由があるにせよ、犯罪はいけませんね。



万引き老人 [ 伊東ゆう ]
価格:1620円(税込、送料無料)


 テレビの特番などでたびたび取り上げられる“万引きGメン”。スーパーや家電量販店でのさばる万引き犯を、ジッと監視し決定的な瞬間を待って捕まえる。現在も万引きGメンこと保安員として日夜窃盗犯の捕捉につとめる、伊東ゆうの著書『万引き老人』(双葉社)は、万引き犯となった高齢者、“万引き老人”の実態にせまったルポだ。
 
 特売品が売り切れていたことに腹を立て、万引きをした老女。保安員の手から逃れるため、車を急発進させた。思わず保安員をひいてしまうところだったが、「なんなんですか?」と言ってのける厚顔ぶりだ。最終的に警察に引き渡された老女は、翌日夫と思われる男性と店に謝罪に来た。
 
 ところが、老女は今回の件で仕事がクビになったと怒鳴り散らす。保安員を危うくひきそうになったことを初めて知った夫は、長年連れ添った妻に対して「もう、お前死ね……」とうなるようにつぶやいた。

 窃盗は共犯になると罪が重く、即時逮捕となる。伊東が捕捉した実行犯のとある老婆は、見張り役の男性を「ご主人様」と呼んでいた。話を聞くと、老婆は少し前までホームレスで、見張り役の老人に拾われたという。拾ってやった見返りに万引きを強要されたと語る。「ほんと、奴隷みたいな生活なのよ……」。証拠不十分で逮捕にならなかった老婆は、男性に引き取られた。

 また、この老婆のようなホームレスを利用して収入を得る“万引き商人”も存在する。ホームレスが万引きした商品を安く買い取り、それを別のホームレスに高く売ることで収入を得る。その地域では、スーパーよりも安く購入できると主婦たちも盗品を買っていたそうだ。

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貧乏人の経済学・・・こういうのが現実なんでしょうね。
人の心理というのは、こういうことなのかもしれません。



貧乏人の経済学 [ アビジット・V.バナジー ]
価格:3240円(税込、送料無料)


 貧困というものが「他人事」ではなく「自分事」として感じられるようになる――それが本書を読み終えた最初の感想であった。

 本書で扱われる事例は、東南アジアやアフリカ諸国のような、いわゆる発展途上国のものが中心である。貧困の現状がどのようなものなのか、その解消に向けてどのような手段が講じられており、その限界がどこにあるのかが、様々な事例とともに網羅的に解説されている。

 重要なのは、一面的な貧困のイメージにとらわれることなく、何が貧困を生み出し維持しているのか、その実態を正しく認識することだと著者は言う。そのうえで、先進国と呼ばれる国に住む「私たち」と、発展途上国に住む「彼ら」の違いが果たしてどこにあるのか、改めて私たちに問いかける。

 貧困にあえぐ人々は情報不足、弱い信念、問題の先送りといった欠点を抱えているとされるが、実際のところ、先進国の人々の大半も大した知識や信念などもっていないし、問題も先送りにされる一方である。「私たち」と「彼ら」を分けているのは、私たちが当然のように享受している諸々のサービスの違いだけなのかもしれない。

 貧困や格差といった問題は対岸の火事では決してなく、日本が抱えている現実的な問題でもある。本書を通して、貧困という問題の本質がどこにあるのか、今一度考えてみたい。

本書の要点

・貧困層の食費に多額の援助金をつぎ込んでも、全体としてのカロリー摂取量が増加するとは限らない。たとえ貧困層であっても、カロリー摂取の増加より美味しい食事のほうが優先される。

・貧乏な生活を送っている人はしばしば、退屈を紛らわすための娯楽や冠婚葬祭を、食事よりも重要視する。

・マイクロファイナンスの登場により、貧乏な人でも適切な金利で融資を受けることが可能になった。

・マイクロファイナンスの仕組みは、中規模以上の事業の立ち上げには適していない。続きを読む

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