転職した30代男
転職で年収ダウン・・・
安易な転職で年収ダウン、よくある話ですね。
一流企業を辞めてまで、やりたかった自分の仕事・・・
夢は高くつきます。これだけは押さえておきたいですね。


年収90万円で東京ハッピーライフ [ 大原扁理 ]
今日、ホームレスになった 15人のサラリーマン転落人生 [ 増田明利 ]

貧乏・生活苦ランキング ← あまりの貧困に、切なすぎて泣ける

 有効求人倍率がバブル期を超えたと話題だ。こんな景気のいいニュースを聞いて「今が転職のチャンスかも!」と思った人は少なくないだろう。しかし、厚労省の統計によると転職者の約3分の1は年収が下がっている。つまり、決して手放しで喜べる状況ではないのだ。では、希望に溢れた転職者を“転職貧乏”に追い込む要因は一体何なのか。あるケースを紹介しよう。

◆夢を追って何不自由ない大手企業にサラバ

佐藤雅哉さん(仮名・33歳・未婚)

【転職した結果】年収600万円→年収350万円

 明治大学を卒業し、誰もが知っている家電メーカーに新卒で入社。順風満帆な人生を歩んできた佐藤さんだが、年収が半分近くまで落ち込む異業種への転職を33歳で断行した。

「給料も悪くなく、最後の部署は仕事もラクでしたが、40代、50代の先輩は常にどんよりした顔で仕事をしていました。そんなときに、広告のプランナーの友人が、好きなことを仕事にしながら1000万近くの年収を稼いでいると聞いて。尖ったことを提案できる仕事の内容も面白そうで、そこから転職を検討しはじめたんです」

 在職中からコピーライター養成講座に通い、転職エージェントも活用。転職の準備は1年ほどの時間をかけて周到に行った。

「ただ、30代・未経験での広告業界への転職となると、話を聞いてくれる企業は少なくて。覚悟はできていましたが、年齢を言って顔をしかめられたこともありました。20社ほどにエントリーをして、プランナーの職種で内定をもらえた企業は一つだけだったんです」

 夢を追って決めた転職だけあり、仕事は楽しいそうだが、給与の大幅ダウンはやはり辛いという。

「以前は昼食も1000円超えのラーメンの全部載せをよく食べてましたが、今はドラッグストアの100円菓子パンとカップ麺。前の企業は家賃補助や扶養手当、住宅購入手当などが手厚かったですが、今の企業はほぼ皆無。『福利厚生っていい言葉だなぁ』と転職してからしみじみ感じています」

 仕事面でも、今の会社は大手代理店からの下請け、孫受けが多いのが不満だという。

「とはいえ、転職でステップアップを目指すにも、もう年齢がギリギリ。手土産になる実績を早く作らないと……という焦りもあります。たらればの話ですが、もっと早く転職していたらよかった」
https://goo.gl/iTfZCK