前科12犯
誰もが犯罪者になる可能性があります。
しかし前科12犯の累積犯ともなると・・・
出所する時は嬉しくないそうです。塀の中の方が人権が尊重されていますから・・・
緩すぎる刑務所も、問題があるのかもしれませんね。


前科おじさん [ 高野政所 ]
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▽出所「うれしくない」


 刑務所を出た2日後に自転車を盗んだホームレスの男性(68)に京都地裁は先月、懲役2年2カ月の実刑判決を言い渡した。だが、男性は、刑務所に戻ることが苦にはならないと話す。自分を待つ人も行き場もなく、出所を喜んだこともないという。

 4月末の初公判。被告人質問に立つ女性検察官の口調は次第に厳しくなった。


 検察官「出所直後に自転車を盗んで、逮捕されると思わなかったんですか」


 男性「足が痛くて……」


 検察官「盗むしかなかったってこと?」


 男性「お金もなくて。どうしようもなかったです」


 背筋を伸ばして質問に答えてはいるが、積極的に反省の言葉が出てこない。


 男性はホームレス生活と刑務所暮らしを20年以上繰り返してきた。窃盗など前科は12犯。自転車を盗んだ罪で8カ月収容されていた神戸刑務所を3月6日に出所した。その2日後、東山区の路上で自転車を盗み、逮捕された。


 罪の意識はあったのか。京都拘置所で面会に応じた男性に尋ねた。「その瞬間は悪いとは思うけど……」と一瞬黙り、「家はなくても食べなきゃいけなくて」と続けた。刑務所で得た作業報奨金の5千円は、京都に戻る電車賃やラーメン代などに消えた。40代で離婚し家族も家もない。かつて過ごした鴨川の橋の下に行くほかなかった。


 出所2日後、午後から換金目的で空き缶拾いに出かけた。だが、この日に限って缶が少ない。買い取ってくれる店は午後6時に閉まる。焦って探し回るうちに、自分の自転車を見失った。足はパンパン。そんな時、無施錠の自転車を見つけた。何とか見つけ出した空き缶を載せて店へ。500円を手に入れた。


 お金が底をつくたびに、男性は空き缶拾いをしたり、アルミサッシなどを盗んだりしては換金し、生活してきた。50代のころ、区役所で生活保護を申請しようとしたことがある。窓口の担当者に「まだ働けるでしょう」と言われ、「どこも前科者なんて雇ってくれないから困っているんだ」とぶちまけたこともあった。


 「味付けは薄いけどメシも出るから」。刑務所に戻ることが決まっても男性に悲壮感はない。でも、出所する時はうれしいんでしょう? 「うれしいと思ったことはないかな。行き場もないし、寝場所から心配しなくちゃいけないから」


 判決で「規範意識の欠如は明らか」と非難された男性が、面会時に語気を強めた場面がある。お金を奪おうと思ったことはないのか、と尋ねた時だ。「俺はカネはなくても、空き巣やひったくりをしたことは一度もない。人として嫌だ」


    ◇    ◇


  人数大幅減 ■ 京都市支援に批判も 

  

 ホームレスの支援のあり方はどうなっているのか。


 京都市では2004年から本人の自立を促す実施計画をつくり、就労支援や居住場所の確保などに取り組む。市内のホームレスの人数は、計画を始める前年の03年は624人だったが、16年は102人に減った。


 市生活福祉課によると、ホームレスは「保護の緊急性が高い」として生活保護の受給対象になるケースが多い。市が委託したNPOが河川敷などを回って生活保護の申請を促しているが、「親族に連絡がいく」などと受給を拒むケースも少なくないという。


 市は毎朝、パンや牛乳を支給する事業を続ける。だが、「路上生活を助長するだけ。観光都市の美観を重視するべきだ」などの批判も寄せられている。担当者の一人は「様々な意見があるだろうが、福祉の仕事として専念するだけだ」。
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