借金地獄
お金を貸している側からすると、上得意は誰か?
毎月、決まった金額を返済してくれる客ほど有り難いものはありません。
「リボ払い」は言葉の響きから勘違いしそうですが、借金です。しかもタチの悪い。


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お金に苦労せず、幸せに生きていくことを目指す【脱貧困診断】。今回の相談は、広告会社勤務の泉山玲子さん(仮名 35歳)からの質問です。

「35歳 独身 会社員です。すべての支払いをクレジットカードで行なっています。毎月、カード会社からリボ払い勧誘のはがきが届きます。使ったことはないのですが、月々数万円の定額返済は魅力です。この定額返済なら、一生欲しいものを我慢せずに生きていける気がするのですが、リボ払いのまま死ぬとどうなるんですか?」

名前の知れた会社から、毎月毎月、勧誘はがきがくるのですから、悪いものを勧められているなんて考えられませんよね。それに、はがきに書かれている月々の支払がコンパクトになります! という言葉は、お得のような気にさせられます。リボ払いなら、一生欲しいものを我慢せずに生きていける!? なんてズルい思いがよぎる気持ちもあるようなないような……。さっそく森井じゅんさんに教えていただきましょう。

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脱貧困したいなら、リボ払いは今すぐ解約!

リボ払いは借金です。それもたちの悪い借金です。

リボ払いとは、リボルビング払いの通称。これは、クレジットカードの支払いを、毎月、決められた金額ずつ返済していくという方法です。

返済額が一定なので、毎月いくら自分が支払わなければいけないか、というのは当然わかります。ですから、毎月の家計の支出として把握しやすいというメリットはあります。

ただしリボ払いは、残高全体に金利と利息手数料がかかるしくみになっています。つまり、使えば使うほど、金利だけでなくリボ払いの手数料も増えていくのです。リボ払いというのは、クレジットカードの支払い方法として、非常にコストが高いのもの。リボ払いを利用している読者の方がいたら、いますぐにやめることを強くおすすめします。

リボ払いで得をするのはカード会社と加盟店

そもそも、こちらが頼んでもいないのに、キャッシャーで「リボ払いにしますか?」と聞かれたり、リボ払いにすればポイントがたくさんもらえます!といったような特典をつけたりするのはなぜか。それを考えてみましょう。当然ですが、クレジットカード会社とそのカードを使える加盟店の収益となるからです。つまり、リボ払いでお得になるのは、クレジットカード会社と加盟店。利用者ではないのです。

クレジットカード会社の収益は大きく「加盟店の手数料収入」と「カード利用者の金利・手数料収入」のふたつから成り立っています。そして、利用者からの金利と手数料が一番大きくなるシステムが、リボ払いなのです。そうして潤ったクレジットカード会社は、リボ払いを促進した加盟店に多くの手数料を払います。リボ払いをすることは、ただただ、買い物をした加盟店の収益となり、クレジットカード会社の収益となっているだけです。

返済が長期化しやすいリボ払い

気付いていない人も多いのですが、リボ払いは、他の返済方法よりも金利負担が割高に設定されています。これをまず理解してください。そして金利が高いことにより、残高がなかなか減らず、返済が長期化しやすいという傾向があります。言ってみれば、払っても払っても返し終わらない感覚です。

さらに、一応毎月返済をしているため、自分が借金をしているという意識が小さくなってしまいます。結果として、金銭感覚がマヒしまい、気が付けば借金地獄……なんてこともあり、非常に危険なのです。

クレジットカードはお金を生む魔法のカード⁉

そもそも、お買い物が好きな人は、クレジットカードを持つこと自体、危険。自分がいくら使ったのかという把握が難しくなってしまうからです。本来、家計は収入にあった生活を送らなければ、すぐに破綻するものなのです。しかし、現在では罪悪感なく借金ができてしまい、たいていのものはクレジットカードで買えてしまいます。さらに、リボ払いという、返済金額を一定とする方法を利用することで、危機感なく収入以上の生活ができてしまうーー。

そして何より危険なのが、使用者本人は「自分が安全管理をしているつもりになってしまう」こと。リボの定額払いで計画的、毎月ちゃんと返済している、自分はきちんとお金をコントロールできている! という気になってしまうのです。借金の返済は、生活を見直し、生活に必要な最低支払額、そして利息・元本を考慮した十分な額を自身で設定して実行してくべきもの。しかし、リボ払いの返済額はクレジット会社が決めた金額です。安全管理・資金管理は全く考えられていません。「計画性」という言葉に騙され、銀行預金があるにも関わらず利用コストの高いリボ払いで借金を抱える人もいます。

限度額まで達したら新しいクレジットカードを作ればいい、なんていう人もいます。新しいカードが作れればその限度額分のお金が貯まったことになる、なんて勘違いしている人もいます。お得だから、もっと作ればいいのに!なんて人も。カードで生活を回している人は、クレジットカードのない暮らしなんて想像できなくなってしまうのです。

でも、自分が少しでも欲しいと思ったらとりあえず購入! という生活は健全ですか?

あれ、あたし、使いすぎてる? と思ったときが脱貧困のチャンス!

自分の欲しいものが予算を超えているように感じられたら、それはチャンスです。自分の収入と生活水準を、長期的な視点で見直してみましょう。

現に相談者さんは、買いたいものを我慢せずリボ払いが続けられるものだと思っています。買い物を続けることと、リボ払いという借金を比較してください。返済をせずに、新たな買い物による借金を作り続ける事が実感できていません。

あなただけのお得情報。今だけポイントアップ。リボ払いでこんなに生活が豊かにーーなるはずがありません。

そのまま死んでしまえば、借金を返さなくてもいいのでは? おもしろいアイデアですが、リボ払いでの買い物にも限度額があります。減らない元本と増え続ける金利で、限度額に達する日はすぐそこ。死んでしまう前に買い物ができなくなりますよ。良くも悪くも、そんなにタイミングよく死ぬことはできません。

キャッシュバックがあろうとポイントがつこうと、リボ払いによるクレジットは利用者の得にはなりません。リボ払いに心惹かれたら、自分の生活を見直す機会だと思ってください。誰かのカモにならず、自分自身の計画性を大事に、お金を使ってくださいね。

自分の支出の把握は「いくら使ったか」だけでなく、「利子をいくら払っているのか」まで考える必要アリです。

■賢人のまとめ
お買い物好きは、クレジットカードを持つこと自体が危険。リボ払いにしている場合は、即、解約して!
http://news.livedoor.com/article/detail/12716445/(情報源)

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